2016年03月21日

2016年3月

3/20:APARTの学術講演会に出席、シンポジウム1では、1.PLCζとCa oscillationについて、マウスでは振動数が発育に影響する。人では頭部にPLCζが存在し、遺伝子レベルで500番目の変異アミノ酸の変異が報告されていて卵活性化が起こりにくくICSIでの低受精率の原因となりうる。Caイオノフォア・電気刺激ではOscillationは起こせないが、ストロンチウムは起こせる。2.3は1step,2step mediumの比較では1step mediumの方が発育が早く、胚盤胞到達率よさそうだが、妊娠成績は変わらない。39才以下、40才以上でも変わらない。浸透圧上昇、オイルの酸化が懸念されるもday3でmedium changeしても変わらず、培養士の負担が減り取り替え違いのリスクが減るとの発表であった。当院でも同様の印象で発育が早く4日目での胚盤胞到達多めと感じている。4はライブセルイメージングで老化マウスの第一減数分裂の綺麗な染色体早期分離の映像を見せていただいた。老化すると極端な伸展が起こり耐えきれずに分離する。人でも同様のことが示唆されているといずれも興味深い発表であった。
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2016年01月27日

2016年1月

 採卵が本格的に開始される前に培養室の温度センサーの位置変更して微調整工事。機材の点検。
1/10にはエンブリオロジスト学会があり、積雪が心配されたが、全員出席。PGSがテーマであった。技術的に胚齢5-6日目のblastocystからの細胞採取は可能であるもその診断の精度、結果を伝えたその後のカウンセリングなどのサポート体制が揃わないと実施は難しそう。
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2016年01月03日

2015年のまとめ

2015年の出来事を振り返ってみると
1.培養室のガスボンベ室と配管システムを工事、無加湿型のインキュベーターに十分に対応できるようになった。
2.培養室全体をグレードアップの目的で2週間かけてrenewal。当院新館建設以来の一寸した工事で大型クレーン車も参加、毎日夜間まで行った。外枠の建物以外はすべて取り壊しで作り直し、これで空気清浄度はクラス10000以上、1000近くとなり、電気系統、断熱、収納、機器の配置などの改善、クリーンベンチの新規購入、耐震対策と技師さんは仕事がやり易くなり、安全性も高まった。
3.cryotopのキットが従来のものが9月いっぱいで終了し、新たな凍結キットの検討を行った。
4.若手技師さんに実技と筆記試験を行う。居残りで及ばないところは自己努力をしていただく。
5.生殖医学会、受精着床学会、エンブリオロジスト学会、卵子学会、東京バイオロジーなどの学会や講習会にもほぼ技師さん全員参加できた。勉強する機会は多い方がよいし、他施設の方とも交流ができた。
6.今までのIVF,AIHなどのデータを少しずつ整理。これをもとに現状の把握と改善点があれば考えたい。

 昨年で培養室の刷新が完了し、足場はほぼ固まった。4月からは、期待する新人が加わるので受け入れの準備をまず行い、その上で教育、仕事に一層励んでいただくようにしたいと思う。
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